Japan’s Chemical Industry

Source

3分でわかる化学業界。今後の動向と将来性まとめ【2016年版】

「グラフでみる日本の化学工業2016」(日本語版)

化学素材メーカーの売上ランキング

 

個人的には化学の専門知識を一切持ってないけど、以前中国で株式アナリストをやってた時中国化学業界の上場企業をちらっと見た経験があり、また昔産業史を勉強するとき欧米の化学大手に関する論文を幾つも読んだため、なんだかんだ化学産業に一定な興味を持っている。ただし、いつも企業面あるいは細分セクションを見てるから、正直化学産業について一つ大きなピクチャーは全く持っていない。今回日本の化学産業について面白い記事と業界レポートを見つかったので、ちょっと簡単な基礎知識を見てみたいと思います。

(もう一つ理由は最近日本語記事書くのが以前より若干上手くなった気がするから)

まず世界から見ると

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中国やっばすごい!出荷額と売上シャアどのぐらい差があるかがわからないが、とにかく世界1のシェア。

成長率から見ると、化学産業の成長率は国のGDP成長率とほとんど合致、市況産業である。

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世界大手のトップはドイツのBASFとアメリカのDow Chemical。去年DupontとDaw Chemicalが事業統合を発表したので、将来はBASFを超え、1になるだろう。3位のSinopecと5位のExxonMobilは同じく化学企業より石油大手のイメージが強い、化学事業の売上割合はわずか10%左右。また昔い1980年代のところ化学大手は一斉に医薬事業など多角化を始めった記憶があるけど、今から見ると一定規模になるのはBayだけかも。

営業利益率について一つ面白いのは各国の二番目は1の会社より高い営業利益率を持つらしい。また、Taiwanと日本の企業の営業利益率は明らかに低い。

また、一国の大手は1-4社ぐらい、どの国が占めることはなく、やっぱり地域性高い産業である。

最後、業界全体の売上高成長性はほとんどない、むしろ維持することも苦しいそう。

“世界を見ると有力化学メーカーは高機能商品へのシフト、M&A、原油が安い国への生産拠点拡大を実施している。一つの国に総合化学メーカーは1社で十分。事業領域の重なる会社は統合が進み規模拡大と利益率改善の両方を達成していくだろう。

 

次は日本市場を見てみよ

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最近の2年除いたら20年ほぼ0成長。ちなみに、やっぱり自動車が強い。

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分野別はこんな感じ。主に平和、唯一すごい成長を見せられたのは有機化学の石油化学系基礎製品。

業界人の感想は

日本は化学メーカーの数が多すぎることが課題。これは財閥解体と独占禁止法の歴史まで辿らないといけなくなるので控えておく。

営業をしていると分かるのだが、私たちの競争相手は中国・台湾・韓国メーカーではなく日本メーカー。日系メーカー同士で競合して値段を下げあっているというどうしようもない状況…

喜ぶのは高品質の素材が安く買える海外のお客さんだけ…

とにかく国内独占禁止法と労働基準法があるせいで日系化学メーカーの統廃合がなかなか進まない課題を抱えている。国内メーカー数が半分になるだけで各社の利益率は倍以上になると思う。もちろん雇用もかなり失われるが…”

どうやら歴史と法律問題で統廃合が進まない国内厳しい競合をしてらしい低い営業利益率の理由はわかった。

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とはいえ、製造業全体の営業利益率はかなり低い、中で化学工業はもう一番高いである。

(なにー!)

また、化学産業特有な競争問題を生じる一つの理由は

“化学素材メーカーのビジネスは、工場をフル稼働させることが前提で成り立っています。今年は工場稼働率30%だったけど来年は120%を計画している、などといった事はまずあり得ません。←こんな状況であれば巨大な設備を持つ化学メーカーは一瞬で潰れてしまいます…

そこで毎年ほぼフル稼働を前提とした売上を見込んでおり、足りなければ何とかフル稼働にするべく、粗利益が赤字であっても原料代だけ回収できていれば(限界利益がとれていれば)安売りします。従って、売上げは年次による変動が少ないです。←利益は別。”

ちなみに売上げの変動が少ないも一つの理由は

“化学メーカーは産業に必要な素材を提供することがメインで、手がけている商品にもよりますが、一般的にお客さんの顔ぶれはかなり広いです。さらにはビジネスもグローバル。

要する、化学メーカーはデンソーにおけるトヨタのように、ひとつのお客さんに頼るビジネスではなく、トヨタ、日産、ホンダ、HYUNDAI、BMW…全世界のメーカーに素材を売るビジネス。”

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セクションから見ると、有機化学は全体的に少数な企業が大きな出荷額をしめ、競争環境は良好。最終製品の中に唯一類似のは医薬品。最後、化学工業より、プラスチック製品はほとんど完全競争市場である。

競争は激しいとはいえ、”各企業は国内事業所の統廃合、不採算事業の整理、撤退などを積極的に進めている。”という説もあるらしい。

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次は輸入輸出を見てみよ

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プラスチック製品は輸出、医薬は大量輸入、別は均衡。

2012年から円安が進んだのに、効果はほとんど見えない。

“2012年以降、日系化学メーカーの業績が上向いたのは円安による輸出好調が大きい。しかし国内生産で輸出というのは付加価値商品にだけ通用する方法。

旧三大財閥が手がけるエチレンやその他ポリオレフィンなどの汎用樹脂には通用しない手段。付加価値商品を国内で生産し輸出するか、原油の安い地域で汎用樹脂を生産する方向が正しい。

ちなみに中国の石炭から作るエチレンやその他化学品(カーバイド法といいます)はかつての日本がそうであったように今後競争力を失う。中国は世界で最も製造コストの高い場所である。”

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業界人が日本化学産業の将来性に関する結論

1。原料の安い国にメイン生産拠点を構え汎用樹脂で勝負

“米国の信越化学工業(どこまでシェールガスによる原料安が続くか不透明)。サウジの住友化学。東南アジアの旭硝子など。原油やガスが安い国で生産しないと汎用樹脂は話にならない。”

確かにそうやってるらしい。

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2。付加価値の高い商品で勝負

“日東電工、住友化学の偏光板、ダイセルのたばこフィルター、東レの炭素繊維。JSR、日本ゼオン、富士フィルム、クラレ、積水化学工業、三菱レーヨンなどの特殊フィルムを製造する企業。特殊フィルムは中国・韓国メーカーがコピーするにはあと20年以上かかる。*特許と現場製造技術・ノウハウに守られている。

または富士フィルム、日本化薬、東ソー、信越化学工業、三菱ケミカルHD、旭化成などが目指す医薬・ヘルスケア品分野。どの日系メーカーもこの分野に取り組んでいるが、欧米系の会社が先行していた。まだまだこれからという感じ。”

3。事業統合、M&A、規模縮小、ダウンストリーム戦略

“日本企業はリストラをしないために、欧米の会社のように素早く進められないがゆっくりとは進捗している。日本の総合化学メーカーは1社に統合されるべき。

各社統合したい気持ちはあっても独占禁止法と労働基準法が邪魔をして上手くいかない…商売は日本ではなく世界。”

4。輸入品が入ってこない液モノ商売を国内で展開

“コニシ、東亞合成などの接着剤業界は伸びはしないが輸入品との争いがないので安定している。液モノはどんなに安い中国品でも輸送コストと港にタンクが必要で輸入品はコスト高になる

日系接着剤メーカーも需要の大きい中国やベトナム、タイに生産拠点を持っているが、現地メーカーとはコスト的に戦えず苦しい状況。国内で稼ぎ海外で赤字を出すという最もやってはいけないパターンに陥っている。海外事業を辞めればいいのに…”

 

最後の一つ面白いこと

“世界No.1じゃない商品は「弱小」と呼ぶ”

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“化学素材の炭素繊維で世界No.2の帝人、ほとんど価値なし。炭素繊維という分野において世界No.1東レ以外は弱小メーカーと呼び、単なる脇役程度。”

言い換えれば、個別分野の市場集中度はかなり高いである。

世界シェアトップの日本企業と製品のリストはこっちに参照

 

 

 

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